レザークラフトの消音

レザークラフトを楽しむことにおいて

一番障害となるのが騒音問題だと思います。

 

レザークラフトは革に穴を開けて縫います。

その際、菱目打ちを打つ際に木槌で叩くのですが、その音や振動はなかなかのものです。

 

マンション住まいであれば、苦情が来てしまいます。

そこで、静かに穴を開ける方法について方法が幾つかあります。

 

実際に私が試した方法について説明したいと思います。

 

1、テフロンハンマーと大理石を用いる方法

 

ハンマーで叩くのが一番仕上がりが良いです。

仕上がりを重視するなら、やはり正当なやり方で消音にするのがいいかと思います。

その際に一番効果があるのが大理石です。

ゴム板の下に大理石を敷き、さらに下にフェルトなどを敷くのがベストかと思います。

そして木槌ではなくテフロンハンマーで叩くのが効果的です。

さらに消音にしたければ、机の上ではなく、ひざの上で作業するのがいいみたいです。

 

しかし、この方法はやはり叩くため、音が気になります。

ここまでしても期待するほどには消音にはなりません。

深夜にマンションでやればすぐに苦情が来ます。

また、私は経験したことないですが、大理石が割れるということもあるようです。

大理石は高価なので、かなり痛手ですね。

 

2、ドリルスタンドとドリルチャックを使って穴を開ける方法

 

ドリルを固定して穴を開けるドリルスタンドという道具があります。

そこに、ドリルではなく、菱目打ちを設置して穴を開ける方法があります。

ドリルチャックというのは、菱目打ちをはさむ道具です。

 

はじめこの方法をずっと行っていましたが、思いのほかデメリットがあります。

  • 無理な姿勢で力を入れるため疲労が蓄積する
  • 穴を開ける際にズレが生じる
  • 菱目打ちの交換に時間がかかる・・・・等です。

特に、微小ながらズレが生じるのは大きな問題で、この方法は行わなくなりました。

また、ドリルスタンドがだんだんと壊れてきて

力がうまく伝わらなくなってしまいました。

 

3、菱ギリで一つ一つ穴を開ける方法

 

私は夜に作業をすることが多いため、

この方法を今行っています。

音は0です。

時間は木槌でたたく時の2、3倍かかりますが、

心置きなくできますし、仕上がりも満足できます。

ドリルスタンドや大理石等、高価な道具も必要ありません。

 

菱ギリは、3mmピッチで小サイズ。

4mmピッチで中サイズ。

5mmピッチで大サイズがいいと思います。

 

はじめに5本菱目打ちでどこに穴を開けるか跡を付けておきます。

続いて、コルクボードを下に敷き、

跡をつけた箇所を一つ一つ菱ギリで穴を開けていきます。それだけです。

ハンマーで叩いたのか、菱ギリで刺したのかは穴を見ればわかりますが、

仕上がりはなかなか良いと思います。

 

ただ、デメリットもあります。

・一つ一つ穴を開けるので時間がかかる

・木槌ではなく菱ギリで、つまり自力で穴を開けるため、指が痛くなる。

・菱ギリを鋭利なものにするため、定期的に砥石で研ぐ必要がある

・一つ一つ穴を開けるので、慣れないときれいに仕上がらない

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