つづいて、本体になります。まず、型紙どおりにカットされているか確認しましょう。その後、ネジ捻を打ちます。幅は3ミリです。ファスナーでも同じことをやりました。この部分に糸が食い込んでいきます。
ネジ捻がずれてしまうと革に傷跡が付いてしまうので、失敗できない作業です。コツは姿勢かなと思います。無理な体勢で力を入れるとまっすぐに引けません。必ずネジ捻を垂直にし、奥から手前へまっすぐ引くようにします。無理に力も入れません。
表紙を入れる部分の革を作ったかと思いますが、本体に接着していきます。まず接着する部分を紙やすり(300番)で削ります。こうすることでしっかりと付きます。
程よく接着部が毛羽立ったら、ゴムのりで接着します。接合部にゴムのりを付けます。本体と表紙を入れる革と両方に付けます。
ゴムのりはよく乾いてから接着します。このとき、本体と部品をぴったりにつけるのではなく、表紙を入れる部分になる革の方を本体よりもはみ出るように接着します。はみ出た部分は最後に革包丁でカットします。こうすることで、本体、表紙を入れる革、ファスナー部分の革の3つの革がきれいな一枚に見えます。
私の場合は4ミリピッチの6本菱目打ちを使用しています。角の丸みを帯びた部分は2本菱目打を使っています。
先ほどネジ捻を打った後に穴をあけていきます。
①始めに角を2本菱目打で穴をあけます。
②その後、聖書カバーの縦方向に6本菱目打で穴をあけていきます。
③次の角にたどり着いたら2本菱目打を使ってうまいこと角に穴をあけます。
④反対側の2角も同じように穴をあけます。
この時点で縦方向の穴をすべて打ちました。続いて横方向をあけていきます。
なぜ初めに縦方向だけをあけたのかというと、ファスナーを付ける部分はどうしても均一に穴をあけていかなければいけないからです。
横方向の穴は、真ん中はファスナー部がありません。なので、その真ん中で穴の間隔を調整します。
⑤角から6本菱目打ちで真ん中まで穴をあけていきます。四隅すべてそうします。
⑥真ん中で穴の間隔を調整します。
間隔が広がるよりは、穴を増やして狭いピッチで穴を開けるようにします。
2本菱目打をうまく使ってきれいに仕上げましょう。
写真は縦方向に穴をあけているところです。