聖書カバーの作り方2

4、ネジ捻で印を付ける。

 

ネジ捻で縫う面に印を付けていきます。

印といっても、引っかき傷ですね。

この傷に基づいて菱目打ちを打っていきます。

 

引っかき傷は、そこに糸が引っかかり、くい込むことで丈夫になります。

ネジ捻の幅は3mmにしています。

 

ネジ捻は垂直に立てて使いましょう。

 

5、銀面に馬油を塗る

 

これはやらなくても大丈夫です。

 

馬油を革の表面へ薄く塗ることで

作業中の手垢や細かい傷等が付くのを防ぐことができます。

 

乾いた布で薄く塗り、磨きます。

塗った当初はムラがありますが、

一日経過するとムラはなくなります。

 

6、コバ磨きをする

 

ファスナーを付ける革と、

本の表紙を入れる革をコバ磨きする。

 

皮の断面をコバといいます。

切っただけの断面は粗くボサボサした状態です。

それで、このコバを磨いていきます。

 

コバをまず荒いヤスリ(300番)で削ります。

そうすると、もっとボサボサになります。

それで大丈夫です。

後ほど、このボサボサを固めることになります。

 

 

次に、ヘリ落しでへりを削ります。

ヤスリで断面を削ると、革の銀面部分は削られずに反ってきます。

その余分な部分をヘリといい、削り落とします。

 

 

 

 

続いて、細かいヤスリ(1000番)で削ります。

 

次に、水で固く絞った布で磨いていきます。

これだけでも十分きれいになります。

水の付いた手で革を触るとしみになるので注意しましょう。

 

トコノールを指で塗っていきます。

トコノールは断面からはみ出ないように注意しましょう。

 

トコノールが乾かないうちにヘチマで磨きます。

ヘチマでなくても、布でも代用できます。

 

ヘチマはごわごわで堅いので、

そのまま使ってしまうと革が傷つきます。

一番初めに使うときは、

ヘチマにトコノールをたっぷりと塗り、

机やビニル版などで10分ほどこすりましょう。

 

最後に、本を引っ掛ける部分の革の端を

革包丁で図のように切り、革の厚さを薄くします。

そうすることで、3枚の革を重ねたときに段差がなくなり

一枚の革のようになります。

もしアルファベットの刻印等をお持ちで、

自分の名前やイニシャルを刻印されたい場合は、

この段階で刻印してしまいましょう。

 

下にゴム版を敷いて、ハンマーで強く一回叩きます。

きれいに刻印するコツは、すべての文字を同じ強さで打つことです。

木槌よりも、ある程度の重さがあるテフロンハンマーの方が

ミスなく刻印しやすいです。

作り方3

 

注文確定後すぐに自動にてPCメールが届きます。銀行振り込みを希望される場合、そちらのメールにて振込先を記載させていただいていますが、PCメールの受取拒否設定になっておりますと、メールが届かない場合がございます。メール設定をご確認ください。なお、メールが届かない場合は、info@jwcover.comまでご連絡ください。